vaio-type-p_loves_linux-mint
デジタルガジェットなるモノが好きだ。
日本語に訳すと「電子小物」とでも言うのか。

今、手元にあるVAIO Type Pはパソコンだが、この小ささから俺の中ではデジガジェに分類される。
しかも緑っ!緑色っ!すっげー上品な深い緑ぃぃぃ!

中古で買ってから既に1年近く経ってますが、使ってません。てへっ
だってデフォで入ってるWindows Vista、遅いんだもん。
それになんか、ちょっと触ってるとすぐになんか知らないソフトが立ち上がる。
なんなん?これ(ぷんぷん)

そんなわけで、オブジェと化していました。。。

だが。
そろそろ本気出す。


VAIO Type Pの能力

久しぶりに触り始めたVAIO Type P。
スペックを確認する意味で書き出してみる。

商品重量635 g
梱包サイズ12 x 24.5 x 2 cm
製造元リファレンス VGN-P70H/G
カラーペリドットグリーン
商品の寸法 幅 × 高さ24.5 x 20 mm
画面サイズ8 インチ
ノート ディスプレイ方式TFT液晶(ワイド)
解像度1600×768
CPU速度Atom Z520(1330 MHz)
RAM容量2 GB
HDD容量60 GB
グラフィックカード種類Intel GMA 500
搭載光学ドライブ種類CD-ROMなし
OSWindows Vista Home Basic SP1

こうやってみると、やはりCPUがAtom Z520というのがまず痛い。
今の新しいCPUでNew VAIO Type P、作ってくれないかな(ボソッ
メモリは多ければ多いほど良いのだが、この際文句は言わない。
でも本当は最低4GBは欲しいよね(ボソッ
あとネット見ていると、グラフィックチップGMA500がなんか癖があるようだ。

つ~わけで、このスペックにWindows Vistaとか合わない。それが俺の結論。
じゃあ、落としてWindowsXP?
いやいや、もうサポートも終わってるしイヤ。

さて、どうするか。

VAIO Type Pを使う目的

そもそも、VAIO Type Pで俺は何をしたいんだ?

多分、常にカバンに入れておきたい。
そして、街を歩いていて

「あ、良さそげな茶店発見!」

となったら、そこ入っておもむろにコーディング開始。

「お、なんかBGMも良いし、何気に雰囲気良いじゃん。うーん、コーヒーも旨いし!」

とか言いながら、コーディング超捗る!みたいな!なんかお洒落!!





今、気付いた。
俺、半引き(半分引き篭もり)だったwwwこのシチュ、有り得んwwwww

でもでも、でもね、スマホやタブレットではコーディングはやはり有り得ない。
そして、このVAIO Type Pでは、有り得る。
なぜなら。
キーボードがあるから。

言語はJAVA、PHP、Javascript。この辺りだ。

うーん、しかし俺ってばIDE無いとコード書けないかも。
EclipseはVAIO Type Pでは重いか?・・・重いな。。。



じゃあブログ書くとか!そうだ、そうしよう!
アウトプットを頻繁に!
・・・週一くらいには!

でも、調べ物するのに使うブラウザー、俺はFirefoxなんだよね。
最近のバージョン、めっさ重いわけで。
でも、今まで貯めたブックマークはSyncでどのデバイスでも使いたい。

うーん、とりあえずFirefoxが動かせてエディタは軽いのが使えて・・・この際vimを覚えるか。



つ~わけで、OSはやっぱりLinuxか。



目的に合わせてOSを選択する

Linuxには色々なディストリビューションがある。
デスクトップ向けのディストリの中には、PCのスペックが比較的低めのものでも大丈夫なものもあるようだ。

しかしなぁ、LinuxはRedHat系しか知らん。昔のSlackware系を少し知るだけ。
どうやら、デスクトップは今はUbuntu全盛っぽいな。
apt-getとかオラ知らねーし。
ま、しかたない。

軽量ディストロについてWikipediaで調べてみた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%BD%E9%87%8FLinux%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
以下、ピックアップ。

LinuxBean

Ubuntu 12.04 LTS(のちにUbuntu 14.04 LTSも追加)がベース。
VAIO Type Pへのインストール記事読んだが、インストール後の再起動でブラックアウトらしい。
どうやらGMA500が悪さをしているらしい。駄目か。ロゴ緑に惹かれてたのに。

Puppy Linux

昔はSlackwareベースだったらしい。でも今はSlackware・T2・Ubuntuをベースにした各バージョンが公開されているらしい。
でも、それぞれ最新版の出た日付をチェックしてみるとUbuntsuベースの最新はPrecise Puppy 5.7.1で2013/8/3、SlackwareベースのSlacko Puppyは2014/5/10、T2ベースのWary / Racy 5.5.1は2013/5/13とどれもちと古い。
そしてVAIO Type Pへのインストール記事読んだが、どうやらバージョン5は相性が悪くPuppy 4.x系のインストール記事が目立った。
駄目な気がする。

Lubuntu

Ubuntuのバージョンに追随する形でリリースされているのがかなり安心感あり。
2015/07/28時点でバージョンは15.04か?
軽量デスクトップLXDE+UbuntuでLubuntuか。
VAIO Type Pへのインストール記事を探してみたら、あるわあるわw
でも、結構最近のものをチョイスして読んでみると、どうやら最新版ではもっさり&挙動不審らしい。
どうもVAIO Type Pとの相性はあまり良くなさそうだ。



といった感じで、Wikipediaを駆動軸にしてネット三昧。
そんな中、ふと目に留まった緑色。

見つけた。



Linux Mint、現る

Wikipediaより以下抜粋。

Linux Mint(リナックス・ミント)はLinuxディストリビューションの一つである。洗練され、最新で快適なLinuxデスクトップを提供することを目標としている。Ubuntuをベースにしており、Ubuntuのリポジトリを共有している。

ネットで見る限りVAIO Type Pへのインストール事例たくさん!
なんか結構軽いらしい。なんでだ?

どうやらデスクトップ環境としてGNOME 2から派生したMATE、GNOME 3から派生したCinnamon(英語版)、他KDE、Xfceなんかがあるらしい。
そのうち、MATE、Xfceあたりが軽いらしい。そうなのか!

そして。
名前が「Mint」とか。もう絶対緑が似合う。
俺のペリドットグリーンのVAIO Type Pに絶対似合うはず。
これが一番の決定打。

つ~わけで、インストール決行。



Linux Mintのインストール

まず事前に用意するもの、それはUSBメモリー。
幸い、8GBのUSBメモリーが手元にある。
確かヤマダ電機で安売り時に買ったやつ。

こいつにLinux Mintのイメージを焼く。

以下、手順。

1.Linux Mintイメージの入手

まずはVAIO Type Pとは別のWindowsPCで作業。

以下のサイトからダウンロード。する。いや、その前に。

色々あるデスクトップ環境のうち、どれをダウンロードするか?
現時点でバージョンは17.2。
軽さ重視からするとMATE、Xfceのどちらかなんだが、しかもXfce版はRCって付いてる。
まだ正式版じゃないの?
まあネット事例の多さからするとMATEなんだけど、軽さ重視でXfceにする。

改めて以下サイトからXfceの32bitをダウンロード。
ファイルの大きさは約1.4GB。

http://www.linuxmint.com/download.php

2.USBメモリーに焼く

ダウンロードしたISOファイルから、USBメモリーへブータブルイメージを作成する。
作成するにはLiLi USB Creatorというソフトを以下からダウンロード・インストールして使用。

http://www.linuxliveusb.com/

起動すると以下の画面。サイケだ。イカしてる。

LiLi01


上記STEP1でUSBメモリーを選択。
STEP2でISOを選択して、ダウンロードしたLinuxMint17.2のXfce版のISOイメージを選択。
STEP3は特にいじらず、STEP4では「FAT32でフォーマットする」にチェックを入れる。
この状態でSTEP5の雷アイコンをクリックでブータブルイメージの作成開始。

LiLi02


3.VAIO Type Pのブートシーケンス設定変更

さて、ここからはVAIO Type Pを使用した作業になる。

VAIO Type Pに先ほど作成したUSBメモリーを挿して起動する。
が、起動してもハードディスクのほうを読むのでWindowsが起動しちゃう。
起動時にUSBメモリーを見るようにBIOSの設定を変更する必要がある。

そこで、VAIO Type Pを起動したらすぐにF2を押し続ける。
するとBIOSの画面が表示される。
カーソルの右で「Boot」に合わせ、「External Device Boot」を[Enabled]に変更。
続いてその下の「Boot Priority」でF5、F6を使用して「External Device」が一番上に来るように変更。
カーソルの右で「Boot」から「Exit」に合わせ、「Save Changes」に合わせてEnterしてから再起動。

4.VAIO Type Pへいよいよインストール開始

USBメモリーを指した状態でVAIO Type Pを起動すると、はじめは文字がづらーっと表示される。
が、すぐにLinuxMintのデスクトップが表示される。何の問題も無く。
ちょっとビックリだ。
キーボードの真ん中にあるポインティングデバイスも何の問題も無く動く。

IMG_0031


ただ、この状態だとLive CD状態だ。
実際にハードディスクにインストールするためにはデスクトップ上の「Install Linux Mint」アイコンをダブルクリックだ。

まず言語選択だが、一番下に「日本語」がある。
こいつを選択して「続ける」ボタンクリック。

次に無線ネットワークの選択になる。
自分のWi-Fiルーターを選択してパスワードを入力して「接続」ボタンクリック。
接続できたら「接続」ボタンが「続ける」ボタンに変わるのでクリック。

次の画面はインストール前の確認画面。
そのまま「続ける」ボタンクリック。

次の画面では、インストールの種類の選択。
つまりはインストール済みのOSを残して別にインストールするか、まるっとディスクを削除してインストールするか。
もちろん後者だ。
「インストール」ボタンをクリックすると「ディスクに変更を書き込みますか?」というダイアログが表示される。
「続ける」ボタンをクリック。

次の画面ではタイムゾーンの設定。
既に「Tokyo」になっていた。
このまま「続ける」ボタンをクリック。

続いてキーボードレイアウトの選択。
日本語-日本語を選択して、とここで「続ける」ボタンは表示されているが一向にクリックできる状態にならない。
そこで、「戻る」ボタンをクリックして一度前画面、つまりタイムゾーンの設定画面に戻ってみる。
ここで何も変更せずに「続ける」ボタンをクリックすると、「デフォルトのキーボードレイアウトを保持しますか?」のダイアログが表示される。
ここは「はい」ボタンをクリックすれば、先ほど詰まったキーボードレイアウト選択画面をスキップできる。

次の画面は「あなたの情報を入力してください」という画面。
「ログイン時にパスワードを要求する」を選択して「続ける」ボタンをクリック。

これでインストールがようやく開始される。
あとは待つのみ。

20分もしないうちに「インストールが完了しました」のダイアログが表示される。早っ。
「今すぐ再起動する」ボタンをクリック。
クリックして画面が黒くなったら、すぐにUSBメモリーを取り出す。

そして再起動後の画面が以下。

Screenshot_from_2015-08-01 05_21_18


わおぅ!
普通に日本語で表示されてるぜ!
戸惑ったのはキーボードレイアウト選択のところだけ。
あとはすんなりだ。



まとめ

第一印象は、「綺麗」だ。
デスクトップの灰色に緑の組み合わせ、良い。爽やかだわ。

ネットを調べて、VAIO Type PとLinuxの組合せは必ずしも良いとは受け取れなかったんだが、Linux Mintはインストール時に普通に日本語選択できて、ネットワークもすんなり繋がって、キーボード選択で手間取りはしたが、それでも十分に「導入しやすい」と言う事が出来るんじゃないかな。

とにかく。
これから、Linux Mintを弄ってみる。
評価はそれからだ。